不動産があれば生活保護はもらえない?

生活保護を受けたいのなら、

お持ちの不動産は売却すること

が原則です。その理由としては、

1.不動産はお金に変わる資産
2.資産はお金に変えて活用すべき

と言われ、そのお金をもとに生活設計を立て直していきましょうとも言われます。確かに言い換えれば、売却するとお金になるものを持っているにも関わらず、国に援助を求めるということがおかしいということになりますね。

これは、いくら高齢の方でも障害がある方でも同じです。また、母子家庭のお母さんであっても生活保護を受けたいのなら、まずは不動産という資産は売却する必要があると覚えておきましょう。

売却しなくて良いケースとは?

原則売却と説明しましたが、ではその原則から外れて売却しなくても良いケースとはどんな場合なのでしょうか。

1資産価値を有さないもの

価値ある不動産は売却必須です

たとえば、売ればお金になる家に住んでいるのに生活保護の申請をするなどはありえません。きっと役所の水際作戦によって、申請書すら渡してくれないことでしょう。絶対にお金に変えるよう指示されてしまいます。

またその他にも住んでいない不動産…、例えば親の残した土地家屋、倉庫やビルなどをお持ちの場合なども同様に、売却処分して生活費にするよう促されるのは当然のことです。

売却しても大した金額にならない不動産。この場合のみ所有がそのまま認められることがあるようですが、あくまでこの場合に於いても

住宅ローンがほぼ残っていない物件

という条件も加わります。

こちらからまずは不動産の価値を確認し、さらには生活保護と借金についてもご覧いただく必要があるでしょう。

»不動産の価値を確認してみる«

2仕事で必要な店舗など

現在のお仕事などで絶対に必要な工場、店舗、農地、事務所なども、その物件を売却することで仕事ができなくなる場合などは、売却の必要はない場合があります。

※最終は役所の判断です

しかしこれらも資産価値がないということが大前提となり、資産価値があれば売却を要す場合も出てきます。事前の解概算格の確認が望ましいでしょう。

資産価値がいくらなら良いのか

資産価値の基準ですが、1000万の価値があるから売らないといけないわけではなく、500万の価値しか無いから売却しなくても良いというわけでもありません。

家族構成やお仕事内容、その地域の最低生活費なども考慮して、あくまで役所が判断しますので、ここでは一概には言えないのですが、生活保護を受給するなら取り急ぎ、

現在の不動産の価値は調べておく

ことはとても重要です。

不動産の価値はどこで調べるの

こんな家には価値はないだろうと

自分自身で判断しても役所に対しては何の証明にもなりません

また、何も準備することなく役所に行ったとしても、当たり前のことですが役所で不動産の査定はできませんので、

「とりあえず売却して下さい」などと冷たい言葉を言われる前に、以下の2種類の方法をお話しておきます。

有料の不動産「鑑定」

こちらの不動産鑑定に依頼すると、現在の不動産の価値をきちんと正確に算出してくれます。ですが資格を有した鑑定士へ依頼するため鑑定料がかかります。

こちらの鑑定額の表を見てみますと1,000万円までの宅地建物の鑑定費用はなんと16万円以上にもなっています。

お金はかかってしまう方法ですが、きちんとした鑑定額は算出されますので価値を証明する1つの方法として知ってきましょう。

無料の不動産「査定」

先程の鑑定とは違い、こちらは無料で不動産査定が行なえます。

このネット上からかんたんに複数社に査定依頼することができ、不動産相場を無視した鑑定とは違い、今の価格相場で算出してくれるのが特徴です。

生活保護を受けようとされているのに、わざわざ高額な鑑定費用を払うというのは、かなり理不尽なお話になりますので、まずはこちらの不動産の無料査定で価値を調べてみるのが良いでしょう。

売る・売らないは別として、売却する前に価値を調べてみることで、事前に役所に届け出ることができます。その方が好印象を呼び、上手く給付につながっていることも多いため、ぜひとも事前に価値は調べておくことをおすすめします。

また、今回の件で不動産を高く売却したいと思われた場合など、不動産を高く売る方法についてはこちらで詳しく説明しておりますのでご覧下さい。

→不動産を高く売却する方法とは

不動産の価値を確認することで

不動産の価値を確認する目的は3つあります。

  1. 生活保護の受給のため
  2. 生活設計を見直すため
  3. 債務と資産の確認のため

の3つの目的になります。

単に自宅を売却しないといけないと言われても、その後どうすれば良いのかと思われているのではないでしょうか。家をローンで購入されている場合は、借金があると生活保護は受けられないという理由から、いずれにしても売却して借金をなくす必要があります。

そのためにも、まずは家の価値を調べないと始まりません。現在売却するとすればどれくらいの価格になるのか、また住宅ローンの残債はどれくらいになって、どれくらいの余剰金もしくは残債が出るのか、その金額をまずは具体的に算出するようにしましょう。

住宅ローンが完済している場合

住宅ローンが完済している場合は、不動産の価値がどれくらいあるのかを調べて自治体にそのまま申請に行きましょう。金額が高ければ売却の指示が出ますが、金額がそんなに高くなければそのまま住んでもらって、

家賃扶助をしない方向で生活保護の受給

となることがあります。いずれにしても住宅という資産がある場合は、国も家賃扶助を出さずに済みますから、価値がそんなに高くなければそのまま住まわせてくれることが多いようです。

残債より家の価値が高い場合

住宅ローンが残っていて、その残債より家の価値が上回っているということは、

現在売却すれば手元にいくらかのお金が残る

ことになります。

この場合は売却してしまってローンをなくし、賃貸マンション等に引っ越してしまうことで生活の立て直しを図ります。住宅ローンが家計を圧迫していたわけですから、それがなくなって生活保護から

家賃扶助を受けることで生活はできる

ようになります。そしてご存知でしょうか? 生活保護では家賃の扶助だけでなく、次の入居先の

  1. 契約手数料
  2. 保証金
  3. 引越し費用

なども、生活保護の8つの扶助から援助してもらうことができるのです。ということは仮に家を売却したとしても、家賃どころか転居時の一切の負担がなく新生活を始められますね。そんな扶助制度もしっかりと利用しながら新たな出発を検討してみましょう。

残債ほど家の価値が無かった場合

家を売却してもローン残債が残ってしまう。不動産の売却はこのパターンもありますね。

ですがこれも家の概算価格を調べてローンの残債を調べるからこそわかることです。動かないことには何も始まりません。

これから先、住宅ローンの支払もままならない状態が続いて、万一支払い不可と判断されてしまえば、自宅は抵当についている銀行に引き上げられ、競売にかけられてしまいます。

その時になってから生活保護の申請をすればいいかと呑気に構えていると、今まで以上につらい日々を送ることになります。後述しますが申請が受理されて受給に至るまではかなりの時間がかかるのはご存知でしたか?

こんなときこそ早く行動に移すようにしましょう。

家の価値を調べる
↓↓↓
ローン残債を調べる
↓↓↓
役所に事情を説明する
↓↓↓
役所の指示に従う

1つずつ解決していくことで、受給に近づきますね。

受給までには時間がかかる

早く行動するにはワケがある

生活保護の申請は、申請書を受理されてからおよそ14日前後で決定されます。実際に口座にお金が振り込まれるには、申請する自治体にもよりますが、さらにそこから数日見ておく必要があるのです。ということは、何もない状態になってから、まずは14日間の生活をどうするかという問題にも直面することになります。余剰がある状態で生活を送っているのならともかく、その間の住むところ、着るもの、食べ物を確保するのも困難な状況であれば、精神的にもおかしくなってしまいかねません。

生活保護は、いずれは社会復帰してもらうことが最終目的ですが、それができないくらいにおかしくなってしまうと、何のための制度なのかがわからなくなってきてしまいます。

親や親戚等に一時的にでもお金を借りられれば良いのですが、親族がいれば頼る相手が居ると見なされて生活保護申請もできませんので、申請が受理された時点で援助してくれる人はいないのが普通でしょう。

ですから今すぐ売る・売らないではなく、将来そうなるかも知れない状況を作り出さないためにも、早めに概算価格を知り、ローン残高を調べ、いつでも行動ができるよう準備をしておくことが必要なのです。

»こちらの不動産の無料査定で価値を調べる«

持ち家でなくでも生活をまず安定させること

今の現状を切り拓くことが最優先

持ち家でなくても良いではありませんか。賃貸であっても安穏な生活が送れること。これが本来人間としてあるべき姿なのではないでしょうか。

将来のことを考えて、持ち家を購入するという選択をされたのだとは思います。ですが今生活できなかったらこの先も何もありません。もちろん売りに出した時の周りの目も気にされておられるのでしょう。ですが今はまず、ご自身の生活を見直す時なのではないでしょうか。

売却できる資産があるだけ良いではありませんか。一番苦しい時にたかだか家のことで自己犠牲を強いるほうがどうかとは思います。

再優先事項をよくよく考え、今はまず目の前の生活を安定させるべきです。

自分で勝手に価値を判断するともったいない

思った以上に価値があった事例も

自分では不動産の価値はそんなにないと思っていても、その周辺で物件を探しているというお客さんがいる場合があります。これは不動産業者に査定依頼をするからこそわかること。当たり前ですが不動産業者が「家を売って下さい」と挨拶に来ることはまずありません。

もともと生活保護を受けようと思って、売却を余儀なくされて不動産の値段を聞いたつもりが、思った以上の金額で話がついて、結局生活保護は受けなくても手元に余分なお金ができてしまった。なんて事例も数多くありました。

普通、家や車などの資産をお持ちでない方が生活保護を申請されるのならわからなくもないのですが、不動産という資産をお持ちの方であれば、いくらでも可能性は秘めていることですので、一度資産価値を確認しましょうと勧めているのは、そういった背景があるからなのです。

受給申請に行きましたが…

ずっと引っ掛かっていたのは相続した実家のことでした。

空き家状態が長く続いていて、草は生え放題。蜘蛛の巣どころか大きな蜂の巣もあったりしてさんざんな家でしたが、受給するにあたって売却を迫られてしまいました。

お金にはならないと思っていたものが、まさかの思った以上の金額に。生活保護の受給はやめて、それを元手にもう少し頑張ってみようかと思えました。

しかし、査定してみてびっくりでした。まさかと思いながらも依頼してみて良かったです。

和歌山県 運転大好き55才 さん

本気で売却を検討するなら

さまざまお話してまいりましたが、不動産の価値を調べるだけでなく、本気で売却を検討しているのなら、数多くの不動産業者に査定を依頼し、きちんと比較することが重要です。

こちらに不動産業者の比較について詳しく記載してありますので、良ければ参考にしてみて下さい。

→不動産を売却したい!家やマンションを高く売りたいなら

あなたの不動産が少しでも高く売れますように。願っております。

合わせて読みたい